相撲力士の力士とは四股名を持った相撲取りを総称しているとか。大相撲の横綱には、
どんな相手にも胸を貸して受けて立ち、正々堂々とした相撲を「横綱相撲」として賞賛
されているが、目先の勝負にこだわった相撲が目につく昨今。外国力士が幕内上位を
占めた大相撲を観るたびに、とりわけモンゴル出身力士のずば抜けた足腰の強靱さには
真底驚嘆する。それに反して、邦人力士たちから時折、不甲斐ないひ弱な相撲を観せら
れた時は「渇」を入れたい気持ちになる。客席に詰めかけた老若男女の鬼観衆の厚い声
援にどのように応えた相撲をとるのか。大相撲はいずれの場所でも地元贔屓の鬼たち観
衆は、かっての「栃・若」「柏・鵬」時代の再来を待ち望んでいる。
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