カルテト(四重奏)といえば、まっ先に弦楽四重奏が思い浮かび、ハイドンは弦楽四重奏曲の父と云われています。親しい
仲間や家族で気楽に楽しむ四重奏はヴァイオリン二つ・ヴィオラ一つ・チェロ一つの楽器編成にたどりつきました。
その門弟ベートーベンが初めて演奏会用に作曲され、以後ロマン派の作曲家たちによって交響曲に並ぶ重要なジャンルと
して数々の名曲が生まれ、プロの演奏家たちによって室内楽の中心の一つとして弦楽四重奏は不動のものとなりました。
そのお陰で今日ではレコードやCDで優れた数多く弦楽四重奏曲を楽しむことが出来ます。
このような小編成の演奏は大ホールよりも小ホールでの演奏は奏者の思いが息つかいとともに直接聴衆者に伝わります。
室内楽をじっくりと楽しみ共鳴する姿は、日本文化が持つ無駄をそぎ落とし神髄を求める思考に類似したものを感じるのです。
|